私自身が学生の頃から頸椎の脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアを患ってきたことから、大学卒業後は一貫して脊椎外科医の道を歩んできました。
最近は、患者さんの体への負担の小さい【低侵襲手術】が注目されていますが、私が平成17年に手術を受けた際に選んだ方法も、3cmのみの切開で行う低侵襲手術でした。
この方法は大津市民病院(滋賀県)の木原俊壱先生が考案された新しい椎弓形成術であり、一般的な方法に比べて、傷の痛みも軽く、頸椎の運動機能も温存出来るため、長期的成績にも優れています。私も、術後10日目には滋賀から熊本に帰って来ることが出来ました。
このような自分自身の経験から、私も木原式椎弓形成術を行っており、頚椎椎間板ヘルニアに対しては従来の前方固定術ではなく、可能な限り後方から顕微鏡を用いてのヘルニア摘出術を行っています。
また、頸椎よりもさらに患者さんの多い腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症に対しては、最新式のハイビジョン内視鏡システムを導入して、わずか16mmの切開で行うヘルニア摘出術や椎弓切除術を行っています。これらの方法により、若い方は早期に社会復帰が可能となり、体への負担を考えて我慢されていた高齢の方でも、より安全に手術を受けられるようになりました。患者の経験を持つ脊椎外科医として、常に患者さんの立場に立った医療を実践していきたいと思います。

<ご挨拶>